迷ったら高い方を買え
お金が足りなくて高い方が買えないなら買える人間になれ
これは我が家の家訓です。
昨夜、息子とこんな話をしていました。
公民で
舞浜の某テーマパークに売っているペットボトルの値段が２００円
ということを先生が教材として紹介し
クラス中が
『たっけーーーー！！！ぼったくりや！！！』
みたいな空気になり（笑）
息子１人が
『いや、ディズニーだからそれぐらいは普通。むしろ俺は２５０円でも買う。』
と言うとクラス中から冷ややかな目で見られた
そうです。
公民の授業なので
このように定価より高い価格設定をしている
それがなぜか？？？
を考えるというのが授業の主旨だったようですが、
授業では
需要と供給バランスであったり、観光地価格であったり、デザイン料その他諸々コストの上乗せであったり…
いろんな意見がでたそうで、
そのうえで
息子は私に元キャストとしての見解を聞きたいと（笑）
『ディズニーではペットボトル１本もショーの一部として考え、ディズニーリゾート限定のデザインをそれぞれのエリアのコンセプトに合わせた売り場でお客様に提供しており…』
ということでデザイン料やブランド料、それに伴う人件費などが上乗せされているというのがまあ回答としては模範的なのかなと思いますが、
息子が主張するように
２５０円、３００円くらいだったとしても実際売れるのではないかなーと思います。
リゾート内のペットボトルは２００円で統一されているはずですが、
最寄りの舞浜駅やコンビニには定価のペットボトルが売られているわけです。
じゃあ皆はパーク内が高いからと言って
差額の４０円を節約するために
一旦パークを出て駅にペットボトルを買ってまた戻ってきたいと思うかね？
と聞くと授業まではそこまでの話はでなかったと言っておりました。残念（笑）
わざわざ駅に戻って飲み物を買うのにかける時間と労力が４０円で替えられるのであればむしろ安すぎ。
という息子の意見でしたが、私も全く賛同します。
Time is money
です。
大切な時間を
ペットボトルを買いに行くのにつかうのか？
パーク内で楽しむためにつかうのか？
どちらが『豊か』かと言うと
これは人の価値観によって違うとは思いますが
どんなにお金持ちの人でも
時間はお金では買うことはできません。
私なら
せっかく楽しんでいる時間を１分も無駄にしたくない
というと息子も深く頷いておりました。
豊かさとは
金銭に替えられるものではなく
自分の価値観に
忠実に正直に自由に
過ごせることを指すのではないでしょうか
時間があることでも人は豊かになれますし
肉体的消耗やストレスがないことでも人は豊かになれますし
楽しさを感じることでも人は豊かになれますし
豊かに過ごすための手段の一つにお金があるだけのことで
お金が全てではないのです。
そう考えると
２００円のペットボトルには２００円以上の価値がありそうですね。
さて、話は元に戻りまして
駅に戻って１６０円のペットボトルを買うか？
パーク内で２００円のペットボトルを買うか？
この答えは我が家では簡単です。
それでは
もし
パーク内に
１４０円と２００円
両方のペットボトルが売っていたらどうでしょうか？
同じものが２００円と１４０円であればそれは迷わず１４０円を買う！
と言う人は多いかもしれません。が、
最初に出てきた家訓、『高いほうを選べ』には実は
『高い金額が設定されている背景を知りなさい』
という本意が隠れています。
同じものなのであればなぜわざわざ高く価格設定をしているのか？
実際はそんなケースはなかなかないのかもしれませんが、
製造工場が違うのか？流通の過程なのか？仕入れ先なのか…
全てのコストには意味があります。
その意味を知ったうえで
自分がその意味に価値を感じて
支払いたいと思ったものに支払うことができる
たとえ高くても。
それもまた豊かさなのではないでしょうか。
迷ったときに安い方を選択する癖をつけると
価格に含まれた価値や意味
を知る努力をしなくなります。
豊かさの指標が
お金だけになると
お金のために
時間も、エネルギーも、心も使うことをなんとも思わなくなってしまうので
結果
お金以外で得られる豊かさに気づくことがなくなります。
我が子には
豊かさの指標をお金だけで測ることのないように
育ってもらいたいと思っています。
