講師ブログ

髪の色のお話

ビジネスマナー的に髪の色は何色が適切か?

というお話ではなく

私の髪の色にまつわる昔話です。

いやいや、マナーとしてどっちか教えてほしかったのよ

という方はどうぞスルーを…

 

 

私は小学4年からずっと毎日プールに通うような生活をしていたため、

髪の色が塩素で脱色され

人よりもかなり茶色い髪で学生生活を送っていました。

 

中学入学と同時に

まず学年主任の先生が私の髪の色に目をつけ

廊下を歩いていたときにいきなり私の髪を引っ張り

『なんだこの髪の色は!黒くしてこい!!』

と言ったのです。

 

今の時代であれば

問題になっていたかと思うのですが

私の中学生時代は

生徒指導の先生が竹刀をもって毎朝校門に立っているような時代で(笑)

先生が生徒の髪を引っ張ったり、時に切ったり

そういうこともまかり通っていた時代です。

そんな中、私がその先生に言ったことは

私は生まれつき髪が茶色く、更にこれは私が水泳と言う競技に青春を捧げている証なのですが、

黒でなければならない

のであれば私は黒髪に染色してこなければなりません。

いけないのは

髪を染めるという行為ですか?

それとも色ですか?

どっちですか?

 

いや、これ今でもはっきりと覚えているんですが

先生、固まっていました(笑)

先生のシナリオからは完全にずれていたのでしょう。

そして、『お母さんに連絡しますからね!』と

なんとも大人げない捨て台詞をはいてその日私は解放され、

早速私の母に連絡がきました。

母も電話口で私と全く同じことを先生に尋ねており

校則の主旨にのっとれば

髪を染めるという行為が禁止されていると思うのですが

黒に染めてこいという指導ですか?

というような話をしていました。

それよりも何よりも

事情も聞かずにいきなり人の髪を引っ張るとは何事だ!

と先生に対しては猛抗議をしてくれたことがとても嬉しかったです。

 

私がもし

信念を持たずに競泳というスポーツに没頭していなければ

上記のように先生に対して反論をすることも出来ず

母と私がともに同調圧力に屈してしまうタイプであれば

意味もなく白髪染で髪を不自然な黒さに染めていたに違いありません。

 

この一件があってから先生は

私の髪については一切何もいってこなくなりましたが、

先生の他には

2つ上の先輩に

体育館の裏ではなく入口で

『髪の色が生意気だ』

と因縁をつけられたことがあります。

これもまた

私にとってはまったく生意気と言われる謂れもなく

なぜこの人は見ず知らずの私に因縁をつけてくるのだろうか?

私の髪の色がこの人の人生に何の関係があるのだろうか?

と純粋に疑問に思って

そのまま伝えました。

するとその先輩は

『みんな染めたいと思っているのに我慢している。お前だけが茶色いのは許せない』

というようなことを言われました。

要するに羨ましかったのでしょうね。

 

確かに時代は茶髪全盛期。

間もなくして女子中高生はこぞってアムラーになる時代なのですが

私が青春を捧げていたのはアムラーではなく競泳です。

 

みんな茶色にしたいのに校則で禁止されているからできない

にも関わらず競泳選手だからと許されている私がずるい

ということで私は取り締まりにあったわけですが

『あなたも私と同じように競泳選手として毎日何千メートルも泳ぐ生活をすればいいのでは?』

と言うとその後

先生と同様に

一切の声がかからなくなったのは言うまでもありません。

 

先生も先輩も

女性です。

女性特有の

嫉妬や妬みなんかがあったのかもしれませんし、

皆同じでなければならない

という

同調性に対しての使命のようなものを持っていたのかもしれませんし、

私はもともと

性格がかなり男性よりなので

これらの女性の感情には

この歳になってもあまり寄り添うことができないのですが、

いずれにしても

事実は一つで

私は41歳になる今の今まで

髪を染めるという行為を

一度たりともしたことがありません。

 

平成初期のころの出来事ですが、

平成から令和になっても

未だに

髪の色論争は続き

就活時は黒に染めなければならないとか

皆同じにしなければならないとか

どっちでもいいことで人は悩んだり考えたりするものなのだと

思ってしまいます。

 

わざわざ茶色に染める必要がないくらいの私の髪ですが

それでも一歩日本の外に出れば立派に黒髪認定され

アイルランドに留学していた頃は

クラスメイト達が皆私の黒髪をめずらしい、うらやましいといって

休み時間になるたびに触りにきたものです。

日本人は皆黒髪が嫌だから茶色に染めるのよと話すと

バカじゃないの!?こんな美しいものをわざわざ捨てるなんて!!

とブロンドヘアをなびかせた彼女たちは血相を変えていました。

それ以来私は

自分が持って生まれた髪の色に対して誇りを持つようになり

わざわざ染めるという行為をしないままこんな年齢になってしまいましたが

私が髪を染めない一番の理由は

髪の色を変えたくらいで自分という人間が変わるわけではない

と理解しているからです。

せいぜい変わるのは見た目と気分くらいで

それが明るくなって人生が楽しくなる人はそれでいいと思いますし

私は髪の色を変えることにかける時間とエネルギーは

別のことに使って人生を豊かにしたいと思っています。

 

令和時代、

そろそろ

みんな同じ

から脱出してもいいのではないかなと

思うのですが、皆さんはいかがでしょうか?

というわけで

今日は本当にどっちでもいい髪の色のお話でした(笑)

 

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人財育成トレーナー・メンタルコーチ川田直子のブログより転記

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