講師ブログ

「夢を描けるかどうかは得意不得意だからよ‼」

昨日の朝は、大分の中津東高等学校さんの修学旅行で、ディズニーランドに行く前に働く事をテーマにお話をする機会をJTBさんからいただきました。

生徒さんも、自分が同じ歳のころを思い出すと、ほんとに恥ずかしいけど人の話なんて素直に聞いてられなかったけど、中津東高等学校のみんは、真剣に出来損ないだった自分の話に真正面から耳を傾けてくれて、ほんとに素直な生徒さんだなぁって思いました。

きっと、関わる先生たちの在り方が素晴らしいんだろうなって思いました。

昨日も最後に話した『夢』の話について書きますね。

多くの所で、今の日本の子供達には夢がないって事で、大人の在り方が問題なんじゃないかって言われるんだけどね。確かに大人の在り方、生き様、後ろ姿がきっと夢を描けない子供達を生み出しているって事なんだと思うんだけど……。だからと言って、子供達に夢を持とうって押し付けるはどうなんかなって思うんですよね。

俺も昔、大人たちから夢を持てって言われたんだけど……。

ずっと夢がなくて苦しかった。
いつも出てくるのは私利私欲……。

・カッコいい車乗りたい。
・いい女抱きたい。
・うまいもん食いたい。
・いい波乗りたい……等々

結局、それって全部自己満足であって、夢ってよべるんかなぁって……。

また、俺の周りに居るやつらが、夢のあるやつばかりで、その夢を一生懸命に追っているその姿は、ほんとはかっこいいなって思って観てたんです。

そこで終わればいいんだけど、当時の俺の場合はひねくれてたから、そんな夢を持っている奴がうらやましくて、なんとかこっちのステージに引きずり落とせねぇかなって……。
もう、夢を持っている奴がムカついて、ムカついて、とにかく諦めさせたかった。

だから俺は夢のあるやつの所に行っては、否定を繰り返してた。
あきらめて、俺と一緒のステージにしたくて……。
今考えるとほんとに最低だけど、仲間の夢を否定して回る、ドリームキラーだったですよねぇ。

いつしか、夢のある奴がスゲェやつで、夢を持っていない自分みたいな人間はダメ人間なんじゃねえのかって、自分の事を自分で攻撃したりしていたんですよね。

そんなこんなで大人になって、今のように色々な場所で講演やセミナーをさせてもらうようになると、必ず最後に質問コーナーってのがあって、いつも講演では最後に夢を実現する男“加賀屋博士”の話を絶対にするって決めていたから、その加賀屋博士の話をした後に質問コーナーになると、必ず出てくる質問が「香取さんの夢はなんですか?」って言われるんですよね~。

もう、それが辛くて……。
でも、最初のころは、取ってつけたような、聞いている人が納得するだろうって言う事を自分の夢は……なんて言っていたんだけど、会を重ねるごとにウソをついている自分が嫌で……。辛くて……。

そこで思いついたのが、質問コーナーの時間までしゃべれば、時間の関係で今回は質問はなしなるってわかったので、いつも講演前に主催者の人に、『質問コーナーを入れて最後は何時に終われればいいですか?』って聞いて、その時間いっぱいまでしゃべっちゃおうって言う禁じ手に出たんです(笑)

それでも、苦しくて……。

そんである時、文昭さんと講演が一緒になって、スゲェ恥ずかしいけど思い切って相談しよてみようって思って、文明さんの楽屋を訪ねたんですよね。

「文昭さん、……、あの……
……その……、ちょっと……

相談があるんですよ……」

「はぁっ、どうしたん。
香取くん、そんな真剣な顔してぇ」
「……いやぁ~、実は……
俺……そのぉ~……
夢がないんです。どうしたらいいんですかね?」

「はっ、夢っ

アハハっ
そんなもん、大丈夫だよ。
俺も夢なんてないから
ガハハハッ(笑)」

(うっ……相談する相手を間違った……)

「だって、香取くんも俺もそうだけど、やりたくてこの仕事をはじめたわけじゃないでしょ。
気が付いたら、話がおもろいから、うちでも話してよって、言われてやってるわけじゃない。
でも、それって誰でもやりたいと思ってやれるようなもんじゃないんよ。だから誰にもできないような事をやらせてもらえとるわけで、特別なんよ。

だからこそ、与えてもろうた出番は、期待を超えてやるぞって頑張ってるやん。
それで、ええと思うで。そんなに真面目に考えんと、頼まれごとは試されごとで、その期待を上回るように頑張れてればそれで大丈夫って。そんなに気にせんでもええよ(笑)
あれやろ、質問コーナーとかで、香取くんの夢はなんですかとか聞かれんのやろう。そんなもん、夢はないですよでええやろ(笑)」

確かに、文昭さんの言う通り、自分は今までディズニーランドのバイトを始めるきっかけも当時付き合ってた彼女の一言からだし、アトラクションも加賀屋のようにこれがやりたいってのがあったわけでもなく、たまたまそれがシンデレラ城やジャングルだったわけで、本についても本を出したいって思ってやったんではなく、たまたま会社の宣伝のためのメルマガが、本にしてもらえたわけで、何か自分でやりたいと思ってやってきたことはなくて、それでもジャングルやればどの船長よりも面白いって言われたくて一生懸命にやってたし、メルマガも読んでくれてる人がココで笑わないかなとか考えてやっていたし、講演も聞いてくれる人が笑ってくれて楽しかったって言ってもらえるにはって、一生懸命にやっていたなぁと。

だから今のままでいいよって言う、文昭さんのアドバイスは最もだなぁって思いました。

そして何度かまた出番をもらってしゃべっていたんですが、同じ質問が……。
正直に俺には夢がないんですよねって言えればいいんですが、さっきも書いた通り、夢があるのが凄い人で、夢のない人はダメ人間だって思っていたので、正直に言えなくて……。またまた落ち込みました。

でも、そうして落ち込んでたら大切なことに気づいたんです。

もちろん夢を描いてその夢に向かっている人はすごいけど、反対に夢を描けなくてもそれはダメ人間じゃないんかなって。

きっと、夢を描けるのかどうかは、得意不得意なんじゃなかって思ったんです。

勉強が得意な人が居て、勉強は苦手な人もいる。
運動が特にな人が居て、運動が苦手な人もいる。
歌が得意な人が居て、歌が苦手な人もいる。

それと一緒で、周りに居る夢をもったやつらは、夢を描くのが得意で、反対に夢のない自分は、夢を描く事が苦手なだけなんじゃないかって。

そしたら、胸の中でつっかえていたものがス~って取れたんです。

だから学生のみんなに伝えたいのは、夢を描けるかどうかは、得意不得意なんだと。そして、今夢を描けていない人が居たとしたら、それはダメ人間じゃなくて、不得意なだけだから自分を責めないで欲しい。

そんでもし、自分に夢が描けなかっても、仲間の夢を応援したらいいんじゃないかって。
もし、自分の仲間が夢に向かっていて、その夢を横で本気で応援してみてもいいんじゃないかなって。
もちろん、応援の仕方はわかんないし、何をしたら仲間の夢がかなうのかって事もわかんないんだけど、本気で応援してて、そいつの夢が叶ったらちょっと嬉しいでしょ。

絶対に人の前では言わないけど、夢を叶えられたのは俺のおかげでしょって思えるもんね(笑)

でもね、俺は投げた球が返ってくると思うんだよね。
俺は当時はひねくれてドリームキラーだったからわかるんだよね。人の夢をさんざん否定し続けてきて、自分にちょっとやりたい事やなりたい事が見つかった時、仲間に言ったらそれりゃ、速攻で否定されるでしょ『絶対に無理』って(笑)

でも、逆に自分には夢がないんだけど、一生懸命に仲間の夢を応援している奴に、ちょっとした夢ができたりちょっとやりたい事が見つかったりしたら、今まで応援してもらっていた仲間は、ここぞって応援しかいしてくれるんじゃなかなって思うんです。

そしたら、自分の夢も叶える事が出来るんじゃないかなって思うんですよね。

だから、今自分に夢が描けなくて、やりたい事がなくて、自分を責めている人がいたら、それはダメ人間じゃないからね。ちょっと人より夢を描くのが苦手な自分がいるだけだから、もう責めるのをやめて仲間の夢を応援していけたらいいよねって話しています。

僕ら大人もみんなが夢を描きやすいように顔晴るので、学生のみんなも自分を責めることなく今を一生懸命に生きて行こうぜ

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香取貴信ブログより転記

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