セミナーコラム

社会変革に伴いキャリア意識も変化!年代別の研修内容が好評

 

 

最近では、キャリア研修を取り入れる企業が増えています。それは、昨今の仕事にまつわる社会状況の変化に起因しています。

今回は、キャリア研修の現状やその内容について、解説していきます。

1.キャリア研修の背後にある社会状況

近年では、働き方に対する意識がだいぶ変わってきています。ひと昔前は、一度就職した会社で定年まで勤める、というのが一般的でした。

しかし、このような終身雇用制度は今では妥当しなくなっていて、個人のニーズに応じてより積極的に転職が行われるようになっています。

 

1-1. 転職がポジティブな社会に

転職はネガティブなものではなく、自分のキャリアのためにより積極的に実行されるものへと変化しています。履歴書のなかで、いくつもの会社を点々としていると、以前はあまり良く思われないという状況がありました。

 

新卒で入った企業に40歳になっても50歳になっても務めているのが良い、とされていたわけです。しかし、今では転職が当たり前になっていて、いくつもの企業を経験している人のほうが、1つのところで働き続けている人よりも高い評価を得る、ということが珍しくはなくなっています。

 

1-2. 社会状況の変化がキャリア形成にも影響

働き方が多様化した現状において、キャリアに対する考え方もまた、当然に変わってきています。さらにそれに比例して、キャリア研修が多くの人に注目されています。

2.キャリア研修は継続が大事

キャリア研修を受けても効果が得られないと感じる人がいます。これは、継続して受けていないことが多くの原因です。

キャリア研修の内容では、キャリアプランニングの作成が重視されます。個人のニーズに応じた具体的なプランを作ることが第一に行われます。

 

しかし、これだけでは、実際にそれを実行するのは困難です。特に企業側からすると、個人に明確なキャリアプランをもってもらったうえで、その実現に積極的に取り組み、業務に還元して欲しいという願いがあります。

 

キャリアプランが理想的に作成できたとしても、それが実行されなければ意味がありません。キャリア研修は、何度も受けて、その適切な実現方法を学ぶことで、より現実的な効果として実感できます。

 

2-1. 策定したプランを元に行動を選択する

作成したキャリアプランを、実際の業務に落とし込む作業が求められます。たとえば、新たなプロジェクトが始まるときに、そのメンバーに参加することを希望するかどうか、というシーンを考えてみます。

このとき、自分の作ったキャリアプランを念頭において、その実現のためにプロジェクトへの参加が効果的かどうかを判断します。

有効だと判断すれば熱意を持って参加を希望すべきです。反対に、参加が無意味で、他に力を傾けるべき場所がある、と判断したなら、見送るべきだといえます。

 

このように、日常に発生する選択肢の決定の際に、研修で作成したキャリアプランと対照させる姿勢が大切です。1つひとつのシーンに対してそのようなマインドを持つことで、より研修の効果を現実的に発揮させられます。

3.キャリア研修は上司の理解とアフターフォローが大切

キャリア研修は、上司の部下に対するマインドを植えつける意味でも有効です。特に社員のキャリア形成への意欲が高まっても、それに対する上司の理解がなければ、部下となって障害となりえるからです。

 

3-1. フォロー体制が効果を確かにする

キャリアプランの実効性を担保するために、研修後のフォロー体制が重要になります。

 

たとえば、社内カウンセラーを配置して、研修を受けた社員のキャリア形成に対する相談を受けられる状態にすることがあります。

 

カウンセラーとの信頼が生まれれば、キャリアプランを見せて、具体的問題に対して1人で抱え込まずに、相談できます。そうすると、問題が長期化しにくい傾向にあります。

 

3-2. 上司のサポートが重要

先にも示したように、キャリア形成のためには上司の理解が重要です。このような状況を形成することで、上司との定期的なキャリアをメインにした面談が可能になります。

 

カウンセラーとの相談とはまた違って、自身のスキルや業務状況を間近で見てよく知る上司との面談は、キャリア形成のサポートとしてやはり効果が期待できます。

4.年代などによって変わるキャリア研修の内容

キャリア研修の内容は、受ける人の年齢や目的によっても変わってきてしかるべきです。実際に研修会社では、事前に受講者のビジョンについてヒアリングを行います。

 

そのうえで、適切なカリキュラムを構築、紹介します。

 

4-1. 年代別の研修の目的

1つの企業が、1つの研修会社にカリキュラムを一任することがあります。たとえば、組織のなかで年代別に目的を設定して、内容を形成します。

 

研修会社で人気のインソースでは、20代、30代、40代、50代と、年齢別に内容を構成して提供しています(参考:株式会社インソース 年代別キャリア研修ラインナップ https://www.insource.co.jp/set/kensyu/career-lineup.html)。

 

(1)20代向け

20代の方向けなら、信頼して仕事を任せられるようになるためのビジネススキルの習得から、短期的、長期的なキャリアビジョンの作成を行います。

(2)30代向け

30代なら、次の世代のリーダーとして必要なスキルの獲得を目指します。より専門業務に特化したプロとしてのスキル習得にも重きを置きます。

(3)40代向け

40代だと、組織全体から見た自分の価値を発見して、それを確固としたものにするようキャリアを作成します。組織として業務の質を上げて、さらにその範囲を拡大するための施策を考えます。

(4)50代向け

50代になると、自分の後を継ぐものの育成にも力を入れます。40代、30代のマネジメント力を養います。さらに定年後の働き方、新たな活躍の場を見つけるために、キャリアビジョンの策定を行います。

 

このように、年代によって、企業として内容の異なる研修を用意することが増えています。

5.キャリア研修の内容についてまとめ

積極的に転職が行われるようになった現代社会に置いては、よりキャリア作成に対する意識が高まっています。それに伴い、キャリア研修を取り入れる企業が増えています。

 

特に個人が明確なキャリアビジョンを持つことは、より業務に対するパフォーマンスが上がるために、企業側も欲しています。

 

年代に応じて適切な内容のカリキュラムが用意されています。それを受講して、現場で実践することを反復して行うことで、キャリアについてより深く学べ、自己の将来を明確にイメージできるようになります。

 

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