セミナーコラム

チームビルディング研修にはゲームが有効?そのメリットを解説

 

 

仕事をこなす上で、個々の能力が高くても成果を得られないということがあります。

これは、チームとして機能していないことが大きな原因です。

 

逆に個人のスキルは平均的でも、チームとして上手く回ると、足し算ではなくて掛け算の結果が得られます。それほどに、チーム力は大事です。

 

このチーム力を養う方法に、チームビルディングがあります。

コミュニケーション能力の向上はもとより、目的を共有して協力するマインドや、強い団結力を育みます。

 

チームビルディングの良いところは、チームワークだけを重視しないところです。

個人の能力の底上げや、それを最大限発揮するための方法を体感的に学習できます。

 

1.チームビルディング研修は幅広い層に必要

チームビルディングは、何も入りたての社員にばかり必要なものではありません。

それこそ、中堅のリーダー層や、管理職、経営者層にも共通して意味があります。

 

ただし、それぞれの層に応じて、チームビルディングの目的や機能は変わってきます。

 

1-1. 新卒社員

まだ入りたての社員の場合、コミュニケーションスキルの向上が最も大きな目的となります。それぞれ長所や短所を持っていても、それを自分で把握していなかったり、チームの中でそれをどのように表現するのが良いのかをよく分かっていなかったりします。

 

自分のスキルを自覚させてそれを伸ばすことや、チームに上手に還元する方法をチームビルディングを通して学びます。

 

特にプロジェクトを始めたら、それを投げ出さずにチームとして最後までやりとげること、結果の良し悪しは脇に置いておいて、社会人として、仕事人としての基本的な姿勢をインプットすることも重要な目的です。

 

1-2. 中堅社員・リーダー

係長クラスや現場監督などがこれに属します。

リーダーとして必要なスキルは何なのかを知り、それを伸ばすことが目的です。

これからの組織を担える人材の育成も主眼になります。

 

1-3. 管理職

いわゆる中間管理職が該当します。この層の場合、チームビルディング研修は、やはり部下の効果的な育成方法や、モチベーターとして必要な能力を学ぶために機能します。

 

他に、各部署との横のつながりを強くして、会社組織として一体となって目標を共有するためのマインドを構築することも目標に挙げられます。

 

1-4. 経営者

会社組織を率いる立場にいる人にも、チームビルディング研修は機能します。特に会社の進むべき道を、具体的な方針や目的意識を共有することで明確にします。

 

会社という大きなチームをいかに率いていくのか、そのビジョンをクリアにして、能力のアップをも目的とします。

 

2.チームビルディングにはゲームが有効

2-1. コストが抑えられる

チームビルディング研修の手法としては、よくゲームが用いられています。これのメリットは、研修コストを抑えられることが挙げられます。

 

2-2. ストレスを感じにくい

他に、楽しみながら取り組めることも大きな魅力です。チームでの研修となると、ストレスを感じてしまう人が多いです。しかし、みんなで盛り上がりながらできるゲームなら、気軽に参加可能です。

 

リラックスした状態だからこそ、より自然体の自分を出せます。

研修のときは気を張っていたから上手くできても、現場に帰って気が緩み、できなくなっては意味がありません。

 

その逆で研修のときに緊張して自分を上手く表現できなければ、効果的な学習が困難になります。

 

2-3. 何度でも実施しやすい

ストレスなく体験できるゲームだからこそ、意味ある研修となりえます。

特にチームビルディング研修は、一度のゲームでチーム力がアップするわけではないため、複数回に分けて実施することが大切です。

 

個々のスキルやチームとしての力は、毎回の研修を通して少しずつ上がっていくものです。

 

何度も行う必要があるということからも、コストが少なく済み楽しみやすいゲームは、チームビルディング研修にうってつけです。

 

3.具体的なゲームを紹介

3-1. しりとり自己紹介

最も簡単で、研修のアイスブレイクとして取り入れやすいのが「しりとり自己紹介」です。これは、まず輪になって座ります。前の人の名前の最後の文字から、自分の自己紹介を始めるというルールです。

 

たとえば、前の人が「田中一郎」なら、「うっかりミスをなくしたいのが最近の目標です」などと自己紹介をしていきます。通常の自己紹介のときは、自分が何を言うかということを考えがちで、他の人の話をあまり聞いていない人が多いです。

 

しりとり自己紹介では、自分の言うことよりも他人の話にまずは耳を傾けるようになり、反射的に自分の話すことを考える思考の瞬発力が養われます。

 

3-2. マシュマロチャレンジ

マシュマロチャレンジは、多くの企業で取り入れている人気のゲームです。これは、マシュマロと乾燥パスタ、テープ、紐を用意します。これらのアイテムを使って、各チームができるだけ高いタワーを建てるように頑張ります。

 

タワーの頂点にマシュマロを置くようにします。通常、乾燥パスタは20本、時間は20分と制限を設けます。もちろん、最も高いタワーを作ってマシュマロを置けたチームの勝利です。

 

3-3. NASAゲーム

このゲームはかなり人気があります。自分たちが宇宙飛行士になって、機械トラブルで月に不時着した場面を想定します。

 

約300km離れた母船に行くために何が必要なのか、与えられた15のアイテムから優先順位を決定します。まずは1人で決めて、それをチーム内で摺り合わせます。

 

なぜ自分はそのアイテムの優先度を上げたのか、など意見を言って、相手の考えも聞き、最終的にチームで1つの優先順位にまとめます。

 

このゲームの面白いところは、NASAによる模範解答が用意されているところです。最も高得点を得たチームの勝利となります。

 

アイテムの例は、マッチ箱や宇宙食、ピストル、ロープ、携帯用の暖房器、コンパス、水などです。

 

4.チームビルディング研修についてまとめ

今回は、最近、特に重要視されているチームビルディング研修について解説してきました。個人のスキルや、チームとしての力をアップさせるために不可欠といえるものです。

 

ゲームを使って行うことで、気楽に取り組めて継続しやすいというメリットがあります。今回紹介した以外にも、多くのゲームが存在しています。

 

それこそ、しりとりのような少人数向けのものから、野外で大人数で行うサバイバルゲームまで様々です。コストや研修予定の部署、参加人数、目標とする効果など、様々な要素を加味して最適なゲームを選択することが大切です。

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